エピキュリアンの提供するプログラムは決して安くはない。
けれど、それを単に富裕層向けの高級サービスだと考えるのは短絡的すぎると思います。
そうですね。別に富裕層向けサービスをやっているつもりは全くなく、収入や資産額は入会条件になっていません。
うんうん。
「人生の豊さ」を考えたときに、いろんな価値観があると思います。
例えば、たくさん稼いで大きな家を建てたり、高級車を買ったりするのも豊さ。
けど、エピキュリアンが大切にしたいのは「人生の豊さ=人生でどれだけの経験ができたか」ということなんです。
そこに共感してくれる人であれば、会員になるのに年収や資産は関係ないと思っています。
確かに……。もし手元に1万円しかなかったとして、最高の1万円の使い方を考えられる人。
つまり、1万円で手に入れるモノやコトだけではなく、
購入するまでの時間も大事にできる人が、エピキュリアンの意義を理解してくれるのかなと思います。
先ほどの「鯖のなれずし」が最高の5,000円かもしれないのと同じあるように。
そうですね。そんな「経験」から人生を豊かにするきっかけを提供できればと思っていますが、
実際にエピキュリアンでプログラムに参加したり、商品を購入したりする方からは「エピキュリアンって本物だよね」って言ってもらえることも多くて。
それがとても嬉しいんです。
「本物です」って、商品を提供する側がみずから語った瞬間に一気にウソっぽくなりますよね。物語って、自分で語っちゃいけない。
そうなんです。だから、エピキュリアンでは、プログラムの内容を淡々と紹介するだけで「本物です」と自分たちでは言いません。
けど、体験した人たちが「本物だよね」って言ってくださるので、きちんと伝わってることが嬉しくて。
そもそも、米澤さんが思う本物ってなんなのでしょう?
僕は「誰がなんと言おうと、こうだ」と、
作り手が掲げた旗を掲げきったモノなのではないか、と思う。
周囲からの反論があろうがなかろうが、「正しいと信じて作った」ことを感じられる商品や体験には、
買い手としてやはり惹かれるし、それが本物なんだろうなと。
そうですね。しかも、そうやって作られたものって結果的に高くなる。
材料だって手間だってかかってるわけだし、価格が高くなってしまうのは仕方がない。
そもそも、世の中の価格が適正かっていうのはありますね。
作り手が価格決定権と仕様決定権を握っているモノを、ブランドというのだと思います。買う人がそれに納得すれば良い。
あえて言うなら、作り手にとっての「適正な価格」であってほしいと願っています。
日本のモノやサービスの価格って安すぎるし、その価格でできるものしか作ってないようにも感じられます。
一方で、もしかしたら大量生産された商品の3倍以上はするかもしれないけど、本物を作ってる人たちがいて。
そういう人たちを応援したいから、エピキュリアンでは価格設定で「安くしてください」とお願いすることはありません。
作る側がきちんと利益が出せるように価格設定をお任せしています。
エピキュリアンの会員は必ずや、その意味に気づくと?
エピキュリアンの会員は基本的に紹介制ですが、招待はそれぞれの会員さまにお任せしてます。
エピキュリアン側でフィルターをかけてはいないんです。
一見さんお断りの京都ほどの迷宮でもないけど、誰でもウェルカムでもないみたいな(笑)、
だからこそ、自ずと招待する人は選ぶかもしれませんね。
皆さん、信頼できる友人のなかでも、エピキュリアンを楽しんでくれる人を選んで招待してくださってるみたいで。
なので、狼藉を働く人はいません(笑)。
客だからって偉そうにするのは違うから……。サービスを受ける側にもマナーがある。
サービスを提供する側、受ける側それぞれ対等な関係があって初めて素晴らしい体験が実現できる。
エピキュリアンが提供する、身体の施術プログラムには、ゴットハンドと言われる、紹介制で一般の方の予約を受けていない方もいます。
そういった方々にはいろんなお客様が紹介されて来ると思うんです。
とはいえ、、良いお客さんも面倒なお客さんもいるかもしれない。
それでも、「エピキュリアンの会員は質が良い」と言っていただくことがしばしばですし、
「こんないい顧客を持つエピキュリアンなら」と、同じ「本物」の腕を持つ、
表には出てこない施術者の方などを紹介してくださることも多いんですよね。