次々に新しいクラフトジンが発売され、世界的なブームの勢いはとどまりません。そもそもジンが造られるようになったのは、16世紀。ジュニパーベリーを浸した酒が、万能薬としてヨーロッパで出回ったのが始まりです。ところが、その意外なおいしさと手頃な価格にイギリスの労働者階級の間で人気に火がつき、中毒者が続出。当時の役人たちは国家を滅ぼす“退廃の酒”とみなし、自家製や小規模経営のジンの生産を堅く禁じてしまったのです。その規制が緩んだのは、実はまだ最近のこと。製造許可を取りやすくなったために、イギリス国内でジンの蒸溜所が次々に設立され、個性的なクラフトジンが一気に世に出たというわけなんです。なのに、エピキュリアンが数年前から販売しているこのジン、実はリピート率がとても高いんです。数多あるなかでなぜ、選ばれるのか? それは、このジンには唯一無二のストーリーがあるプレミアムな1本だからなんです。
「フィシャズ」の蒸溜所は、ロンドンの北東約140kmのサフォーク海岸に面した小さな港町、オールドバラにあります。イングランド王国時代には造船業で栄え、煉瓦造りの当時の建物や風車が残る閑静な別荘地。ここで生まれ育ち、オックスフォード大学で学んだ植物学者のジェームス・ファースは、海岸一帯にハーブや植物が多く自生していることを発見します。中には、他の地域ではもう見られないイギリス伝統の固有種も。ならば、中世時代の薬草師のレシピがあるはず!と調査を開始。とうとう、人知れず受け継がれてきた伝統のジンの味に辿り着いたのです。「フィシャズ」の原料となるボタニカルリストには、他のジンでも使われるジュニパーやコリアンダーもありますが、どれも地元産。口に含んでしばらく経つと、海を連想する爽やかなアロマを感じるのは、海岸で採れた自然のハーブの香りが生きているから。アルコールが44%となかなか強いお酒なのに、ジン特有の苦味がまったくなく、フレッシュでアロマティック! 余韻も長く上品で、飲んでいるうちに癒やされてしまう不思議なジンなんです。
ジンはストレートで飲むより、カクテルで楽しむ人が多いかもしれませんが、この「フィシャズ」はまず、ストレートで味わってほしいのです。ジュニパーやカルダモンのスパイスに、かすかなメントールも感じつつ、最後に熟れたバナナの香りも少々……その極上のオーガニックアロマは、クラフトジン大会の柑橘部門で2度も優勝をしている本場イギリスのお墨付き! トニックソーダで割るだけで上等なカクテルになります。こんなにおいしいジンが家に1本あったら、飲みきるまでエンドレスに盛り上がりそう。ちなみに、「フィシャズ」の醸造所がおすすめするレシピは、氷を入れたグラスにフィシャズ50ml、トニックソーダ 200mlの割合で入れ、オレンジのスライスまたはオレンジピールとローズマリーを添えちゃうお洒落なシグネチャーカクテル! 夏の岩牡蠣とか、エビやカニとか、シーフード料理にも合いそうだし、キャンプやピクニックにもぴったり。まぁとりあえず、このプレミアムなジンを話のネタに、みんなでおいしく飲んじゃいましょう!
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