日常を特別にする五感体験
#01
武士が好んだ勝負色。
ジャパンブルー「藍」
人類最古の染料といわれる「藍」。日本の伝統色でもある藍は「ジャパンブルー」ともいわれ、その色合いや染色技術は海外からも高く評価されています。また、美しい色を持ちながら抗菌・防臭作用もある藍は、古くから日本人の生活と関係性が深い植物。かつて日本の武士は、戦のゲン担ぎとして鎧の下に一番濃い藍色の「褐色（勝ち色）」を身に着ける習慣がありました。江戸時代になると、着物や作業着、寝具など、人々の生活に深く根付くようになります。一方で藍は、土地枯らしといわれるほど養分が必要な植物。藍作には、洪水によってもたらされる肥沃な土壌が必要でした。日本三大暴れ川のひとつである利根川を擁する埼玉県羽生市は、徳島の阿波藍に次ぐ武州藍の名産地。この地には古くから、布ではなく、糸から染める「糸染め」という日本でも珍しい技法が残っています。かつてはおよそ三百の染め屋が軒を連ねていましたが、今でも続いているのは数軒だけ。その中で、天然発酵の藍建てといった生粋の伝統技術を守り続ける老舗の紺屋が、大正３年創業の野川染織工業です。野川染織工業では、希少な天然の国産藍を原料に藍の染液を作る昔ながらの製法を守っています。
#02
熟練の技から生まれた
命が宿る染料
藍染めは「命」が宿る技法。美しいジャパンブルー＝藍色を作るためには、発酵により生まれる微生物の働きが欠かせません。つまり、藍は生き物なのです。良質な藍液は、その時々の微生物の状態を見極めながら、熟練した職人技によって生まれるもの。藍液は、長期間使うほど、染まる色が薄くなります。これは、長く使用するにつれて、微生物の働きが弱くなるから。野川染織工業には、作りたての藍液から長期間使われたものまで、それぞれ状態が異なる甕が13個あります。その13個の甕に、色の薄いものから順番に、何回も何回もくぐらせることで、美しい藍色に染め上げていくのです。藍色は「藍四十八色」といわれるように、染め方や染めた時の状態によって様々な藍色を作ることができます。美しい色合いに仕上げるため、どの甕に何回くぐらせるかという細かい調整は、長年の経験で培われた勘が決め手の職人技です。今回、お届けするタオルは、機械ではなく、手作業で20回以上も甕にくぐらせて染め上げます。化学染料では再現できない、天然藍本来の優しい風合いと色合いを長く楽しめる逸品です。
#03
アトピーや防虫にも。
薬としての天然素材
古くから薬としても親しまれてきた「藍」。化学薬品を含まない天然の植物染料なので、デリケートな肌の人でも安心して使うことができます。アトピーを持つ人にもおすすめですし、贈り物にも喜ばれますよ。藍には抗菌作用や防臭・防虫効果があるといわれ、昔から様々な生活シーンで重宝されてきました。しかも、吸水・速乾性に優れているので、夏はサラっと涼しく、冬は保温効果で温かい。その効能の高さから、最近では赤ちゃんの産着などにも使われ、人気があります。使い込むことによる風合いの変化を楽しめるのも、藍染めの醍醐味。何回も染めることで繊維自体も強くなるため、長くお使いいただけるはずです。また、肌触りは柔らかく、空気を含んだように軽いのも特徴。今回、タオル地ではなくガーゼを使っているため、その軽さ、柔らかさ、肌あたりは、より感じていただけるようになりました。化学染料では絶対実現できない極上の心地よさは、一度使ったら、手放せなくなるはず。他では買えないエピキュリアンのみの限定販売なので、お見逃しなく！
他では手に入れられない、
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