
肉好きの皆さん、大変お待たせしました! あの伝説の肉祭りが戻ってきました! 案内人は肉の新たな可能性を追求し続ける業界の風雲児「格之進」の千葉祐士さん。これまでも日本の天然記念物「見島牛」や日本で唯一生産者の名を冠した「尾崎牛」などで、肉の世界の奥深さを教えてくださった千葉さんですが、今回の主役は牛肉ではなく豚肉。ハンガリーで国宝に指定されているという「マンガリッツァ豚」です。希少性とその唯一無二の味から、日本では神戸牛より高値で取り引きされている豚肉なんです。今回は、めったに流通しないこの豚を飼育する十勝の牧場まで追いかけ、その熱意に取り引きを許されたという創業100年の豚肉卸業「リキフーヅ」代表・榮野川さくら子さんをゲストに迎え、その魅力を解説していただきます。豚肉の常識を超えた「マンガリッツァ豚」とは? また新たな味の発見をお楽しみください!
全身がヒツジのようにカールした長い毛で覆われた姿が愛らしい「マンガリッツァ豚」は、ハンガリー固有の希少豚。一般的な三元豚が6か月程度で出荷可能な大きさになるところ、肥育期間が1年以上かかるため、一時期絶滅の危機に瀕したそう。その「マンガリッツ ァ豚」の味に惚れ込み、アジアで唯一生体を輸入し繁殖に成功したのが「十勝ロイヤルマンガリッツァ豚」です。現在、日本でもマンガリッツァ豚と称される豚肉は流通していますが、その多くが一般的な三元豚との掛け合わせであるのに対し、「十勝ロイヤルマンガリッツァ豚」は純血種のみ。ハンガリーと緯度の近い北海道・十勝で、一般的な養豚場とはまったく異なる広大な牧場に自然な形で放牧され、十勝産の大豆や小麦を使った特別な飼料で、大切に育てられています。徹底した安全管理と希少種を守るために、厳しい基準を設けた「農場HACCP認証」も獲得し、牧場の住所も非公開にしているほど。じっくり時間をかけて育てた肉は、赤身の濃厚さも素晴らしいのですが、その魅力はなんと言っても脂身。一般的な豚に比べ融点が約10℃も低いので、口の中に入れた瞬間にさらりと溶ける脂肪は脂身とは呼ばず、あえて白身と名づけているのだとか。
今回も案内役を務めていただく門崎熟成肉「格之進」の千葉祐士さんは、日本の偏ったA5神話をものともせず、地元・岩手県の黒毛和牛に光を当て、一頭買いや希少部位、熟成肉といった今では当たり前のことを、20年も前から始めていた肉のエバンジェリスト。今回も「十勝ロイヤルマンガリッツァ豚」の魅力を会員の方々にとことん味わっていただくために、さまざまな部位を一番おいしい料理で提供しようと目下、メニューを鋭意開発中です。例えば、最上部位の肩ロースならソテーに、赤身と脂身のバランスが良いロースはシンプルにしゃぶしゃぶで、また濃厚な脂身が味わえるバラ肉は角煮に。あるいはすね肉で作った生ハムやリエットなども出てくるかも? 今のところ、おひとりで200〜300gは食べていただくことになりそうです! “食べられる国宝”「十勝ロイヤルマンガリッツァ豚」を存分に堪能する会。豚肉の概念を大きく覆す一夜になりそうです。
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